新しく設定したドメインにたどり着けない場合 〜家から外に出てさがせ!〜

ここ半年ぐらいで、弊社のネットワークに由々しき問題が起こっています。
それは、新しく取得したドメイン(xxxx.comなど)を設定しても、なかなか反映されずにそのウェブサイトにたどり着けない……というものです。

もし、同じような症状でお悩みの方の役にたてればいいなと思い、解決策っぽいものを紹介します。

まず最初に、ドメインの役割について。

ウェブブラウザのURL欄にドメイン、例えば「google.com」と打ち込むと、ブラウザは「google.com」の本当の場所を探しに行きます。

本当の場所というのは、IPアドレスと呼ばれる数字の並んだものです。
たとえば、ブラウザのURLの欄に「216.58.200.195」と打ち込むと、googleにたどり着きます。

この数字を「IPアドレス」と呼びます。
しかし、意味のない数字の羅列だと、人間にとって憶えにくくてしょうがありません。
そこで、憶えやすいように「アルファベットで表せるようにした」のが、ドメインというわけです。

そしてドメインの「google.com」を「216.58.200.195」に変換してる場所があります。
それを「dnsサーバ」と呼びます。

新しく取得したドメインをレンタル・サーバなどに設定すると、そのレンタル・サーバのIPアドレスとドメインを結びつける設定を行います。

その情報が、dnsサーバに反映されると、ドメインでウェブサイトにたどり着けるようになるのです。

dnsサーバが世界にひとつだと、そこに反映されればOKなのですが、このdnsサーバは世界中のあちこちにあるのです。

たとえば、インターネットに接続するのにプロバイダと契約をしていると思いますが、そのプロバイダ毎にdnsサーバがあったりするのです。

自分が契約しているプロバイダ=インターネットへの入口にdnsがあって、そこでドメインとIPアドレスの結びつけが行われている……ということは、そこまで新しいドメインの情報がやってこないとちゃんとウェブサイトにたどり着けないというわけです。

弊社の場合、プロバイダがnifty、回線がフレッツ東日本という状況なのですが、いつの頃からか、新しいドメインの情報がなかなか反映されなくなってしまいました。以前は20分ぐらいですぐつながっていたのですが、これは結構な問題です。

そこで、ネットワークの設定を確認してみました。

フレッツの設定

DNSサーバの欄に「192.168.1.1」とあります。
この設定は、ルーターから自動的に割り当てられるものです。

これは、一般的な社内や家庭内のネットワークの一番上部分、つまりルーターになります。
壁から出ている線につながっている、ランプがチカチカしているあれです。

ルーターの中でドメインの解決を行っているようなので、このルータの内部が新しい情報にならないとダメというわけです。
新しい情報が書かれた回覧板がやってくるのがいつなのか?どこからやってくるのか?あるいは、どこに取りに行くのかは、まったく解りません。

そこで、DNSサーバを世界中に公開されているgoogleのものに変更してみました。

googleのDNSDNSサーバ の下にある「+」をクリックすると、自動的に割り当てられたものが全部消えます。
そこに「8.8.8.8」、さらにもう一度「+」を押して「8.8.4.4」を入力。

家の中で解決しようとしてダメだったので、外にあるところに見に行け!ということです。

ちなみに、右側の「検索ドメイン」というものは、「ドメインが指定されなかったときに、自動的にこのドメインのサブドメインを探しに行け」という設定です。
この場合だと、ブラウザのURL欄に「yamada」と打ち込むと「yamada.flets-east.jp」に行こうとします。
ここになぜか「iptvf.jp」というドメインが入っています。調べてみるとフレッツの光テレビのものでした。そんなもの使ってないのに勝手に入れてくるのはちょっと気持ち悪いですね。

ついでに気持ち悪い光テレビの検索ドメインを消します。
一見、さわれないようですが、検索ドメインの下の「+」をクリックして、改めて「flets-east.jp」としてやるとそれだけになります。正直ここは、どんなドメインが入っていても良いと思われます。

これをやると、新しいドメインにばっちり繋がるようになりました。