ポケモンGO!日本で配信開始〜AR技術から見てみた〜

pokeicon

ついにスマートフォンゲームの「ポケモンGO!」の配信が日本で開始されました。
日本に先駆けて海外で配信が始まっていたポケモンGO!は、ものすごいブームを巻き起こし、ニュースなどでご覧になった方も多いと思います。
poke1

ポケモンGO!は、ロケーションベースARの技術を使った「位置ゲーム」と呼ばれるジャンルになります。遊び方は、ゲームの中で指定してある場所の緯度経度に近づくと、ポケモンが画面上に出てきて、それに向かってポケモンを捕獲するボールを投げて捕まえるというものです。
ポケモンを捕獲する場面は、ロケーションベースのARから、カメラ画像とポケモンを合成して表示する別のARに切り替わります。よくあるARのパターンに、何かの写真や記号にスマートフォンをかざすと、そこにキャラクターが出てきたり、ムービーが流れたりするものがあります。これは、イメージベースのARと言います。

ポケモンGO!の捕獲する場面は、最初から、ポケモンが出ているので、イメージベースではないことになります。でも、ほんの少しですが、画面上のポケモンがスマートフォンの中の映像にトラッキング(追随)しているように見えます。これは、インスタントトラッキングという技術を使っていると思われます。ポケモンが表示された時の、カメラの映像やカメラの角度、向きをおぼえておいて、それが変化すると、それに合わせるように、ポケモンの表示位置を変えるというものです。

ポケモンGO!の基礎の部分は、2014年に配信が開始された「Ingress」という位置ゲームのデータが使われています。実際に、Ingressは、ポータルと呼ばれる場所を青チーム、緑チームで奪い合うゲームなのですが、そのポータルと同じ位置にポケモンGO!のポケモン出現ポイントが設定されています。

Ingressでは、ゲームをやっている人たちが、そのポータルを開発元のgoogleに申請することで、どんどん増やすことができたのですが、ポケモンGO!の場合は、その辺りがどうなっているかは、まだ不明です。
Ingressは、リリースからしばらくの間、操作画面が英語表記しかなかったり、まったく新しいルールや、名前から効果を想像できないアイテムを沢山使いこなす必要があるなど、ゲームを楽しめるまでのハードルが高く、一部の熱狂的なファンはいたものの、「知る人ぞ知る」という感じの広まり方でした。

しかし、ここに、世界中の誰でも知っている「ポケモン」が乗っかると、ものすごい勢いで多くの人がプレイするお化けアプリに進化したのです。ポケットモンスターの名の通り、ポケモンはまさにモンスターコンテンツだったという訳です。

→AR制作します!