動画配信事業について〜2016年は密かにネット動画配信ビッグバンだったかも〜

LINEライブ、AbemaTV、Netflix、アマゾンプライム、スポナビ、DAZN……と、2016年はネットで動画を配信する事業が相次いで話題となりました。あ、i-dioというのもありました。

wowowやスカパーは、以前からネットでのサイマル放送をちらほらやっていましたが、それを一気に追い抜くカタチです。
そうなると問題になってくるのが、流す番組の数が足りなくなってくるというものです。
実際に、海外のサッカーなどは、以前からあった衛星放送から新進のサービスに放映権をかっさらってわれました。

LINEライブとAbemaTVは、とにかく生放送を沢山やって、それをコンテンツとして再利用する方法をとっています。
そうなると、今までのテレビ番組の作り方では、手間も予算も追いつかなくなってくるのです。
それを、どう感じるか……。個人的にはすごくワクワクします。

今ままで完全分業だったテレビ番組の作り方が予算の問題で、そうではなくなるし、視聴者からのツッコミを避けるために慎重に慎重を重ねていた手間が省かれていきます。
秒単位で番組の進め方が示されているキューシートはなくなっているようです。

また、ギャラの安い若手のお笑いやタレントが出演していて、フレッシュな感じがするし、番組を増やすために、すごくニッチなものを取り上げたり、とんでもない企画の番組が流れていたりします。
例えば、海外の岸壁から海に飛び込む大会を延々と中継していたり、タレントが独りでカメラを持って渋谷の街中から自分で取材交渉をして中継を行っていたりなど。
これは、すごく面白くなっているんじゃないでしょうか。

アメリカは、ケーブルテレビが昔から発展していて、ものすごいチャンネル数があり、かなり前から似たような状況のようです。

米国の老舗お笑い番組サタデーナイトライブで、田舎の弱小ケーブルテレビが作った風の日本かぶれ向けの番組をパロディしているもの。

日本では今、まさに、テレビが変わろうとしてるのかも知れません。それも現在のテレビからじゃなくてネットの方から。