ストリートビューで想像する各国の隠れた事情(その4追記)〜モルドバにストリートビューがない理由〜

バルカントレイユ

ストリートビューの無い地域には何かがある!とあれこれ妄想してきましたが、前回のモルドバ編でストリートビューがない理由が思い当たらないまま終わってしまいました。
その後、Yahoo!知恵袋で聞いてみたのですが、一件だけ寄せられた解答もまったく訳が解らないものだったので、ダメもとでモルドバにある日本大使館にメールで問合せてみました。

モルドバの日本大使館に聞いてみた!

そして、なんと!お返事をいただいのです。いただいた文面をそのまま載せる訳にはいきませんので、ざっとまとめてました。

・軍事的な理由やプライバシー等の問題でストリートビューが撮影されていないというよりも経済的な問題で撮影が行われていないものと思われる。

・モルドバはヨーロッパの中では経済的に貧しいといわれており、Googleの現地事務所ないため、需要等の問題で撮影がされていないのでは?

・トランスニストリア地域(=沿ドニエストル)にはモルドバ共和国の施政権が及んでいない、国際的に承認されていない独自の「政府」が存在していて、当分ストリートビューが入ってくることは不可能と思われる。

……というものでした。

モルドバの東にあるウクライナには、ストリートビューがありますが、ウクライナと接している地域が沿ドニエストルになるため、そこを越えるのは確かに難しそうです。
では、西のルーマニアから入ればいいじゃん!と思うのですが、なぜか国境でキレイに途切れています。

moldovaline
国境でキレイに途切れているストリートビュー

となると、なぜなのでしょうか?

マフィアとモルドバ

実は、モルドバでは人身売買が問題になっています。モルドバ以外でも貧しい東欧の国々で集められた若い女性が、ドイツやフランスに売られていく通り道を「バルカントレイユ」と呼ぶそうで、その出発点がどうやらモルドバらしいのです。
この人身売買にはロシアや東欧、イタリアのマフィアが絡んでいるそうです。
その辺りが関係しているのでしょうか?
出発点ということは、結構な人数の女性を集めて監禁しておく場所が必要です。
マフィアはそういう場所を見られたら困るわけです。で、モルドバは小さな貧しい国です。
マフィアの影響を受けているかも知れません。
もうここまで行くと完全な妄想なのですが、そんなことも考えられるのではないでしょうか?