ポケモンGO!〜地元の歴史を見直す:ARと時代のアイコン〜

 ポケモンGO!のマップは、2014年にリリースされた「Ingress」という位置ゲームが元になっています。

世界中のIngressプレーヤーが登録した”ポータル”という場所は、そのままポケストップに使われています。その”ポータル”は、どこでも登録できるわけではなく、おそらくこの先なくならないだろうと思われるものが多く登録されているのです。つまり、お寺や神社、道端の石碑やオブジェなどです。




 私たちは、板橋区赤塚に事務所を構えて14年ほど経ちます。徘徊が趣味ということもあって、近所のことに関しては、かなり詳しいと自負していました。
Ingressのポータルも沢山登録しました。しかし、この前、ポケモンGO!をしていて、すぐ近所なのに、全然知らないお地蔵さんがあることを知りました。確かにあまり通る道ではないのですが、小さくてかなり古そうなお地蔵さんが4つ並んでいます。ポケモンを見つけるより衝撃的でした。「14年もいて、全然知らないことがある」なんて……。

 そんな中、近所の知り合いの知り合いと公園で会うことがありました。もちろん、彼もポケモンを探している最中です。彼は、中学校2年生の息子と一緒にプレイをしていました。息子さんとは、挨拶ぐらいはしたことあるぐらいでした。
「ここってどこだか解ります?」
と、息子さんはポケストップの写真を見せてきました。
「あー、これはたぶん、踏切の近くの小型消防車のガレージだよ。寿パンのひとつかふたつ西の踏切」
彼の父と私で、「これはここだよ、こんなとこにローソンあったっけ?」と地元の話題でひとしきり盛り上がる。

 そこで、ポケモンGO!をやることを名目に、地元のアイコン(元々の偶像、記号、崇拝の元という意味で)をめぐる地元発見ツアーをやってみたらどうだろうか?中高生はもちろん、小学生も親子で参加できる面白いものになりそうです。そこに、ポケモンGO!はやってないけど、地元のそういうことが好きなおっさんにそのアイコンの説明をしてもらう。これは、結構リアルでイケるんじゃないだろうか?

 最新のARゲーム「ポケモンGO!」を支えているのが、地元のひとだけが知っている道端の石碑…なんて素敵なんだろう?ポケモンGO!は間違いなく、この先、いつか下火になる日がくるでしょう。でも、それを支えた町のアイコンはなくならない。そして、子どもたちがおっさんになったとき、そのアイコンを見て、ふと、「昔、ポケモン探したな〜」っと思い出す日がくるのでしょう。
→AR制作します!
スクリーンショット 2016-07-25 16.55.50←Ingressのポータルの位置。ポケモンGO!ではここがポケストップになる。銀座はとんでもない数。

スクリーンショット 2016-07-25 16.56.57←プレプレの事務所の近くは……少な!