Googleが島を造る!? 「Google Island(グーグルアイランド)構想」 〜ここでは、IT=アイランドテクノロジーなのか?〜

Google社は「都市生活をテクノロジーで改善する」ことを目的とした子会社を設立しました。

かつて、蒸気機関や電気の登場で、人間の生活は大きく変わりました。そこで、デジタルテクノロジーでもっと生活に良い変化をもたらそうとしているのが、その子会社のようです。

「Google Island」というだけあって、無人島をITてんこ盛りに開発する…というわけではないようで、ニューヨークの一部地域で、その実験を行うとのこと。

「じゃなんで グーグルアイランドなの?」とお思いのことでしょう。
それは、2013年に、大事な発表会で、Googleの偉い人が話したことがきっかけのようです。
話の内容は「政府のじゃまや、法律の規制、社会の風潮などを受けない環境で、ITがあらゆる情報を人間に提供することで、生活環境に革命を起こす実験をやりたい」というものでした。


時は過ぎ、2016年。元ニューヨークの副知事を役員に迎えたGoogleの子会社は、ニューヨークの一部で実験を開始しました。
具体的にどんなことをやっているのかと言うと、「電話ボックスのあった場所に無料の高速無線LANスポットを設置する」というものです。
それなら、普通の携帯電話の通信網(4GLTEとか)を無料で開放すれば、わざわざ新しい機械を設置してまわらなくても済むのに…と思うのですが、なぜそんなことをしているのか?

ここからは、私の推測なのですが、そのスポットを使う人の位置を高い精度で引っ張るためなのではないでしょうか?
現在、ある人物の位置情報を捉えようとした場合、スマートフォンと通信している複数のアンテナの位置から逆算して割り出しています。あるいは、スマホのGPSデータをどっかにこっそり送ったりして。

しかし、ニューヨークには、超高層ビルが立ち並んでいて、アンテナからの逆算が難しいのと、GPSの精度もあまり良くないと思われます。日本でも高層ビルの近くで地図アプリを見るとちょっとズレたりします。

高速無線LANスポット「Link NYC」の姿
高速無線LANスポット「Link NYC」の姿

そして、その人の位置を知ってどうするのか?ということが気になってきます。
ここもひとつ推測ですが、その人に向けて何か情報をプッシュしようとしているのではないでしょうか?
ようするに広告です。Googleで検索したときに脇に出てくる広告のように、そのスポットに設置されたデジタルサイネージに、その人の趣味趣向に合わせた広告を出す。それで、新しい広告媒体にしようとしているんだと思います。今、GoogleがやっているGoogle Adwordsのリアル版みたいになるのかも知れません。

Google Island構想で、もうひとつ明らかになっているのが、
「街の状態を分析してリアルタイムで情報を発信する」というものです。
渋滞や人の流れ、交通機関の状態、駐車場の混み具合などを収集して、そのデータを公開することで、いろいろな新しいサービスを産み出そうというもののようです。

思いついたときは、「いろいろうるさいこと言われそう」と思って、一からどこかの島で開発を行おうと考えていた「Google Island構想」ですが、ある日気づいたんだと思います。
「一から、自分たちの良いように作ったものを、すでに、あっちこっちから盛り固められた街に持っていけるんだろうか?」と。

確かに、それなら、実際の街にこっそり盛っていくようにして、気づいたら「出来ちゃった!」という方が現実的だと。そのために、その場所に融通効かせてくれる人を味方にしようと。

そして、最後の詰めも抜かりありません。「マンハッタンも島じゃん!」って。