世界の街の空中ツアー 〜iosのなぞ機能「Flyover」をお試しあれ!〜

ios map flyover

iPhoneやiPadには地図アプリとして「マップ」というものが最初から入っています。
しかし、残念なことに多くの人が「マップ」ではなく「Google Maps」を使っている人の方が多いようです。
確かにGoogle Mapsの方が操作方法も慣れているし、何よりストリート・ビューで調べたい場所の周辺の様子を知ることができるのが便利です。

iOSの「マップ」も、バス停をタップすると行き先や時刻表が出るなど、便利な機能もあるのですが、地図=Google Mapsという概念を覆すまでには至りません。

その残念な「マップ」に、最近、なぞの機能が追加されました。
「Flyoverツアー」というものです。
使い方は、至って簡単。
まず、「東京」や「ニューヨーク」などの都市名で検索をします。
検索結果に「Flyoverツアー」というボタンが表示されるので、それをタップ。それだけです。

そうすると、地形や建物を3Dで表示し、飛んでいる鳥が見ているような感じで、その都市の名所を自動でたどって行くのです。

↓こんな感じです(iPhone6なのでカクカクしています)

Flyoverツアーの間も拡大縮小回転は自在にできるのですが、指を離すとツアーで決められたサイズに強制的にもどります。
グリグリ回転させてみると、街全体が3Dデータ化されているのが分かります。

Google Mapsのストリート・ビューは、車に360°カメラを積んで、一定間隔で撮影しながら撮影し、それを位置データでならべてやるという力技でつくられています。
詳しいことは解りませんが、緯度経度に合わせてその周りに対応した写真をならべてやる……という感じでできているんだろうなぁと感じます。

ちなみに、Google Mapsでは、航空写真を組み合わせて、鳥目線のようなものを再現していますが、4方向から撮ったものの組み合わせなので、とりあえず回り込んで見られるぐらいのものにしかなっていません。

↓Google Mapsの鳥目線

では、Flyoverはどうやって作っているのか?
地形図を元に地面のデコボコを再現して、建物ひとつひとつの大きさを3Dで再現して、表面に写真を貼っているのか?
ここからは推測になるのですが、実はこういう技術を使っているんじゃないかと思っています。

『三次元移動式レーザー計測』

車にレーザー照射機を搭載して、走りながら三次元空間を計測できるというものです。
しかも、位置だけではなく色までも再現できています。
2013年の時点で土木工事の計測用として完成している技術なので、現在はもっと精密できれいなモデリングができるはずです。

Googleは世界中の写真を撮りまくってストリートビューを作りましたが、もしかしたらAppleはレーザー計測で、世界中を3Dモデル化しようと企んでいるのかも知れません。

それの狼煙がFlyoverツアーなのではないのでしょうか。