日欧EPAでチーズは安くなるのか?

EPAでチーズが安くなるのか

結論から言うと…

日欧EPAとは、EU加盟国と日本との間で関税を無くしてしまおうというもので、2019年の2月1日からそれが有効になっています。
その恩恵を受けて輸入チーズは安くなるのでしょうか?

結論から言うと『しばらくは安くならない』が答えです。

以前、「チーズが高くて嫌になる!」という記事で書いたのですが、チーズの関税は種類によって違いはありますが、おおよそ30%。

これが撤廃されると、1300円で売られているチーズが1000円になるわけですが、実際のところはどうでしょうか?
EPA発動を受けて、ちょこちょことフェアをやっている輸入食材店をみかけますが、それほど値引きされている様子はありません。

関税がなくなるには時間がかかる

チーズの関税の場合は、時間をかけて段階的に下げて行くことになっているそうだ。
完全撤廃されるのは、なんと16年後です。なんとも気の長い話ですね。

日欧EPA発動1年めの今年は、約30%の関税が約28%となるようです。たったの2%!。
先程の例で言うと、1300円のチーズが1280円になるだけです。
それ以降で関税が下がるのが5年後で、約20%、10年目で約11%、16年目でようやく撤廃とのこと。
16年も経ったら、物価全般が上がってしまうような気もしますが。

しかも、じゃんじゃん輸入できるかというとそうでもなくて、ある一定量までは無税で、それより輸入が増えると、高い税率が課されるとのこと。ある一定量は2万トンと噂されています。

「EPAでチーズが安くなる!」と思っていたのですが、なかなか期待していたようにはいかないようです。