以前、「スマートスピーカーは、お独りさま御用達」という記事を書いたのですが、その後に真反対の状況でスマートスピーカーの能力を活かせることに気づきました。
それは、駅です。
駅構内の壁や柱にスマートスピーカーを埋め込めば、活躍の場がひろがります。
目の不自由な人の案内もできますし、多国語にも対応可能です。
乗換の場所や、目的地に一番近い出口、トイレやATMの場所の案内など、様々な問合せに対応できます。
しかし、ひとつ問題があります。スマートスピーカーには画面がありません。
それで、どうやって案内をするか。
「画面をつければいいじゃん」と言われるかも知れませんが、それでは「スピーカー」だけでなんとかするという醍醐味がなくなります。
では、どうするか。音声での案内をメインとして、詳細が必要な人に情報を届けるというのが前提です。
ひとつは、スマートスピーカーに尋ねている人のスマートフォンに、メールで案内を送るというもの。メール
アドレスを言うと案内画面が表示されるURLが届きます。あるいは、電話番号をいうとショートメッセージで送られてくるという方法も考えられます。ただ、人前で自分のメアドや電話番号を言うのがちょっと……という気持ちになるのがネックです。しかも、ショートメッセージは、海外からの旅行者は使えない場合があります。
ふたつめは、その画面を表示できるQRコードが紙に印刷されて出てくるというものです。これだと、紙やインクの補充が気になります。プリントする部分が故障することも多いに考えられます。
なんとか音だけで情報をやり取りできる仕組みが必要です。しかも単純なもので。特別なアプリも必要ないものです。
そうなると、駅のスマートスピーカー「駅スピ」とでも言いましょうか、そのページに行って、スピーカーが読み上げるコード番号を入れると、案内画面が表示されるというのが良いかも知れません。
この駅スピ、街やデパートの案内板などにも応用できそうです。