野菜が高いけど、その分、農家の人は儲かっているのか?高騰する野菜の価格に納得できるのか?

キャベツ

野菜の価格が高騰しています。
少し前になりますが、近所のスーパーでは、こんな値段でレタスが売られていました。

レタス380円
レタス1玉380円

野菜の収穫量が少なくなると値段が高くなり、豊作になると安くなるのは、なんとなく解るのですが「高くなった分は農家の人にちゃんと還元されているのだろうか?」とふと思ってしまいます。

野菜が私たち消費者のところに野菜が届くまでの経緯は、だいたいこんな感じです。

農家→JA→全農→卸売市場(卸売会社→仲卸)→販売店→消費者
出典:2016年全農配布資料

それぞれの段階で、利益を出すためにちょっとずつ野菜の値段が高くなっていくわけです。
私たちは、できるだけ安く野菜を買いたいと思っているのですが、作っている農家の人は野菜の価格についてどう考えているのでしょうか?
こちらに、農家の人が考えた、ほうれん草の適正価格がありました。

1日に200袋を、1年休まずに作ったとして73000袋
1袋、20円の利益とした場合、年間146万円+時給750×労働時間が
農家の親父の収入になります。労働時間は1日平均10時間なので年間
約3500時間で年収409万円 時給1167円(時給は低いですが)
この金額なら子供がいても農業を続けられます。。
この場合の1袋の価格は、133円となります。(農家渡し)
さらに、台風などの被害、天候不順や病気による被害などに対する保留分を
加えると平均でだいたい150円が希望価格となります。
販売店で売られる価格は、ここに小売店の利益が加わります。

三重県鈴鹿市もりた農園

どうでしょうか?ほうれん草一袋150円。ただし、これは有機栽培での価格だそうです。
もうひとつ、野菜の適正価格を確かめる方法があります。
「道の駅」です。
道の駅では、農家の人が直接野菜を持ち込んで、自分で価格を決めて販売されているところが多いので、農家の人が考える値段に近いんじゃないでしょうか?

なので、野菜が高騰した分を、ちゃんと農家の人に還元したいなときは、道の駅で野菜を購入するのがナイスアイデアなんじゃないでしょうか。

ただ、東京には道の駅が八王子にひとつしかないので、都心に住んでいる人はこの手を使うのは難しいと思いますが。

実は、昨年の夏にベランダでミニトマトを栽培してみたのですが、虫が湧いたり、なかなか大きくならなかったりで、手間を考えるとお店で売られている値段も納得だなと感じました。

「なんでこんなに野菜が高いんだ!」とご立腹の人には、実際に育ててみることをオススメいたします。少しは怒りが静まると思いますので。ぜひ。