事務所でレーザープリンターを使用しています。
先日、そのプリンタを購入した販売店から電話がかかってきました。
電話の内容は「レーザープリンターのシステムをバージョンアップしに伺いたい」というもの。
「今のシステムに何か不具合があるのか?」と訪ねたところ、
「不具合解消のためではなく、トナーが切れそうになったら、その情報が届いて迅速に対応できるようにするため」というものでした。
つまり、トナーの減り具合をインターネットを通じて、その販売店に勝手に送信するようにシステムを変更したいということです。
それを聞いて「なんでそんなこと監視されなきゃいかんのだ!」という憤りを感じました。
しかも、送っているのは本当にトナーの情報だけなのか?
印刷する内容はデータでプリンタに送信するので、そのまま外部へ送ることだってできます。
「ちょっと気持ち悪いんでいらないです」と速攻で断りました。
その数日後、今度は東京電力のエナジーパートナーと名乗る会社から電話が来ました。
東京電力がサービスを開始したIOTサービスの「TEPCOスマートホーム おうちの安心プラン」というものを半年間無料でお試しできるというものでした。
その内容は、スマホで家の玄関や窓が開け閉めされたとか、現在の家の中の気温がわかるというもの。
あと、こどものランドセルに小さなタグを付けて、帰宅した情報が届くというものもありましたが、このタグは無料では試せないということでした。
「家に誰かいる」ということが解るということは、家に誰もいないということも解るということです。
「そういう情報はどうやってスマホに届くのか?」と尋ねると、
一旦サーバに集めて、そこから利用者のスマホに送るというものでした。
つまり、そのサービスの管理者は、「どの家に人がいない」という情報を知りうるわけです。
それってどうなの?と尋ねると
「東京電力のスタッフがその情報を悪用することは絶対ない」とのことでした。
原発って絶対安全って言ってましたよね?
コインチェックで580億円ってなんでなくなったの?
インターネット上では「絶対安全=大ウソ」です。
そんな空間に、なんで家や会社の様子を放り投げなきゃいけなんだ?
その電話も「気持ち悪いんでいらないです」で、断りました。
以前、知り合いからSNSで、名刺管理のアプリを勧められたことがあります。
名刺をスマホのカメラで撮ると、スマホで情報管理できるというものです。
ちょっと考えて見て下さい。色んな人の名刺に書かれた情報が、バンバンどっかのサーバに送られて、蓄積されているのです。つまり、個人の情報をどんどん他人がアップロードしているのです。
無茶苦茶気持ち悪くないですか?
「便利なサービス」という言葉で迫ってくる「個人の情報」を放り投げさせる行為。
みなさんは、気持ち悪いと感じませんか?