スマホのカメラを通した現実映像に、3D CGや別の映像など、そこには存在しないコンテンツを載っけるのがARの面白いところです。
人間の目には見えないのに、カメラをかざすとそこに妖怪が写っているとか、隠されたメッセージが表示されるとか。
そうなると、企画屋や制作側は、街角や観光地などにARコンテンツを仕込んで、集客に結びつけたくなってきます。今ならNFTアートを仕込んで、街全体を美術館に変えるとか話題になりそうじゃありませんか。
しかし、屋外のARには大きな敵がいるのです。
ARの敵、それは「太陽」なのです。
まず、周りが明るすぎて、スマホの画面が見えない。夏の日中などは、役に立たないほど感じるほど、画面が見えないのです。
それにも負けず何とか日当たりの強い中、ARの使用を続けていると、次にやって来るのが「熱暴走」です。「高温注意」と表示されたまま、温度が下がるまではスマホを使うことができなくなるのです。
じゃあ敵のいない夜にやればいいじゃい?となりますが、そうなると今度は現実世界のほうが真っ暗で使い物にならないのです。
スマホの性能は日々進化していますが、屋外での使用に耐え得る画面の明るさと、耐熱に対して言及しているものは聞いたことがありません。
屋外でスマホを使ってみればすぐわかるこの問題、ARは拡張すべき現実から、不都合な点について目を逸らしているのも知れません。