モーリタニアが国ごとネット切断!? 〜ニュースより気になったもの〜

3月の末から4月の頭にかけて、アフリカ西海岸の「モーリタニア」が国ごとインターネット接続できなくなったというニュースを聞きました。
記事によると、海底ケーブルが物理的に切断されたことで、2日間、モーリタニア全土でインターネット接続ができなくなったそうだ。

インターネット、最悪のシナリオが現実に —— 国全体がオフライン
BUSINESS INSIDER JAPAN 2018.4.11

ネット接続できなくなったのは3月30日の未明から4月1日の午前0時過ぎまでの間。
まったく時を同じくして、モーリタニアの南約1500kmにある国、シエラレオネでは国民のネットアクセスを政府が制限しているようです。
こちらは、大統領選挙に関係しているらしいのですが、これがケーブル切断と関係あるかどうかは不明です。

というニュースで一番気になったのが、実は海底ケーブルのマップ。
知識的には、インターネットが海底ケーブルで結ばれているのは知っていましたが、それを視覚化されているのを初めて見たのでした。

海底ケーブルマップ
海底ケーブルマップ

同時期にコートジボワール、セネガル、赤道ギニア、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、ガンビア、ベナンも影響を受けたているとのこと。

アフリカ西海岸のケーブルマップを見ると、ポルトガルから伸びたケーブルで結ばれているのが解ります。

ネットに影響のあった国
ネットに影響のあった国

被害地域を見ると、西サハラの沖合辺りで切断されたのかも知れません。
しかし、2日で復帰したということは、すぐに対処できる位置と推察されるので、カナリア諸島の近くだったんじゃないかと思います。

カナリア諸島
カナリア諸島

そして、当然と言えば当然なのですが、このケーブル航海路に沿ってできているようです。
例えば、マルタ共和国。シチリアとアフリカ大陸の間にある、東京23区の半分ぐらいしかない小さい国ですが、かつては十字軍の中継基地として栄えました。

マルタ共和国
マルタ共和国

小さな国にもかかわらず、ここには複数のケーブルが経由しています。ずっと昔から海上交通の要であったマルタだからこそ、なのだと思います。

というわけで、海底ケーブルマップが気になった方は、ぜひ、覗いてみてください。

TeleGeography
Submarine Cable Map